テーブルのうえにはいつだって なみだのあとが、くもり

  • よせられて、あげられて

一歳半を超えた息子。離乳食も順調に進み、現在は味付けに気を配りながらのとりわけ食。三回きっちりむっちり食べている(保育園の給食に関しては完食またはおかわりもする)のにいまだにおっぱいボーイ。おっぱいであるところのハハと過ごす時間の多い土日休日なんておっぱいばかり咥えている。隙あらば「ぱいっぱい!」やら「ぱぁぱい」やら「ぱいぱい?」やらやらのあらゆるバリエーションを駆使しておっぱいを咥えにくる。最近は「目が合った、それが合図!」とばかりにいやらしい笑みをニタァと浮かべおっぱいを咥えにくる。完全におっぱいありきのハハである。


そんな息子の大好き!おっぱい堪能スタイルは横抱きスタイル。全盛時の勢いを欠きうな垂れ始めたハハの乳。新生児期の脆さも何処へやらすっかり子どもの体躯へと変わりつつある息子。二人の変化は反比例。その影響から息子のベストおっぱいポジション(BOP)がズレ始めた。理想的な咥えの位置よりもハハの乳は下にあるらしく片手を乳の下にしのばせ手の甲でぐいと押し上げBOPをキープし始めた。誰も教えていなのに。息子の中の本能が、おっぱいに対する情熱が、片手を下乳に置き押し上げるという行為へつながった。そしてハハは自分の身体がまた一歩、若さから遠のいたことに気づいた。