移転前のステレオ看板

早朝の陽射しすらきつい夏の空、晴れ。

  • マイナーチェンジ

昨日終業後、毛染め中の母を迎えに毎度お馴染みサロンへ行く。今回母の担当は、つい最近目出度くアシスタントからスタイリストに昇格したホリエくん。予約時に「どなたでも良いので手隙のお方で」とお願いしたところ、たまたま電話に出たホリエくんが「え、ウメザワさんじゃなくても構いませんか?だったら、是非、僕が!!」と立候補。その旨を隣にいた母に伝える、と「ムリムリ!一番若い子は無理だって言ったじゃない!だって話が合わないもの!それに恥ずかしい!!」とドエラく拒否。ええ!?誰でもイイって言ったのに…なに、それ?と、思うも口答えすると後々なにかと、非常に、ドエラく面倒くさい事になるので「ごめんね。あの…なんか、ホリエくん…以外がどうやら…」ともごもごしながらヒドイ事実を伝えると「…ああ。そうっすか…です、よね…じゃあ、やっぱりウメザワさ…ん…で…。」と消え入りそうなホリエくんの声。そりゃあ、そうだよなあ。「誰でも言い」という条件だのに「嫌」と断られたたら、そりゃあ…ね。と、しばし気まずい沈黙が東京から我が田舎町を繋いだ。居た堪れないわたしは「いや!やっぱりホリエくんで!あの、別にホリエくんが苦手とかじゃあなくて、あの、その…あれだ、ホリエくんが若すぎるから恥ずかしいんだって!話とか合わなかったらどうしよー!とか言ってるからさ、そこはホリエくんの話術でどうにか、こう!ね!グッとさ!」と勢い任せに気まずい雰囲気を吹き飛ばし電話を切る。そんなひと悶着ありつつむかえた昨日。


終業後、サロンへ到着すると丁度最終チェック中の母の姿が。おお、我ながらナイスなタイミング!「あんな悶着があり、ギクシャクしていないかい?」と少し不安であったが、お互いにニコニコと良い雰囲気であった。その姿に一安心する。流石!ホリエくん、キミはなんて大きな男なのだ!そして会計時、満足しきりで支払いを済ます母の横でホリエくんに先日の無礼を詫び「もしこの後ちょっと時間があるなら、ば、わたしの前髪もちょっとカットしてくれないかい?」と図々しくお願いする。するとニコリ笑顔で「いいですよ!」とホリエくん快諾。「それでは、」と鏡の前に移動しようとしたその時、たまたま担当中のお客様が電話をかけに席を外している隙にちょろりやって来たウメザワさんに「ちょっと前髪を切ってもらおうと思って…」と告げると、「前髪だけ?うん、いいよ!」と「あ、え?だって…担当中です、よね?だからホリエくん…に、あれ?え?」とのわたしに「あ、大丈夫だよ?あ、どうするホリエに…?あれ?」とウメザワさん。「あ、え、どうし…ます?」とホリエくん。皆が皆、わたわたモゴモゴ。最終的には「ならば、ウメザワさんにお願いします。」とわたし。揃いも揃って、二度にわたってホリエくんにお断りをいれるとは。ああ、なんたるドイヒー母子だ。この母にしてこの娘、だ。ああ。そんな風にして、ホリエくんの心にちりり、と傷跡を残して仕上がったヘアースタイルに満足しきりの母子はニヤニヤとゴトゴトと田舎町へと帰るのであった。「ホリエくんいろいろとゴメンね。最初こそはアレでしたが母は相当、かなり満足しております、よ!」と全世界に向けて発信したら、いつの日かホリエくんにも届くかな。そんな思いを込めて前髪をぱつり短く整え、素敵にマイナーチェンジしてウフフフな7月16日の黒猫出版日誌(仮)を発信します。届け!


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こちらに通わせていただく以前は俗に言うところの「サロンジプシー」であったわたし。です、が、もう、早10年。一度も浮気せず、です。スタッフ皆さまいつもニコニコ、親しみやすく、居心地が頗る良い素敵サロンですよ!東京近郊のサロンジプシーの皆さんにちょうオススメです!