「綺麗な色の服を着ろ!」

梅雨空も雨は降らず、夕焼け。

  • 報せ

本日、社内メールで素直に喜べない報せが届いた。素敵呑人長が七月一日付けで遠く遠くの出雲へと旅立ってしまうのだ。三年間も。ああ。悲しい。ものすごく悲しい。心底喜べ、ない。一つ処に留まらず、人の出入が激しい職種であり、自身もわりと激しく出入を繰り返しているので、入社以来それなりに出会いと別れを経験してきた、が、しかし。が、しかし!である。今回は、今回の別れは三年間という期限付きではあるがちょっとどうにもならないほど悲しい。べそべそに悲しい。同じ部署に所属している、というだけで呑人長と仕事をともにしたことは一度もない。主に夜の、宴席での付き合いだけではあるがそれでも、それでもその上司のお酒の呑み方や場の盛り上げ方、仕切り方をみれば昼間の仕事ぶりも素晴らしく頼もしいものだということが分かる。こんな下っ端のぺそぺそ野郎にだって出来る長加減が分るぐらい、素晴らしく頼れる長なのだ。そんな長だからこそ我が部署いや、それよりも大きな会社の名を背負って出雲へ行くのだ。そしてきっと、その長が帰ってくる三年後には社史にでかでかと出雲での功績が記されるのだ。それほどの大仕事を任せれたのだから両手を挙げて喜びいっぱいで送り出す、そうすべきだということは些か足りない我が頭でも分かっている。分かっている、が、しかし。「が、しかし」なのである。「部署を離れる訳ではないのだから。三年後には戻ってくるのだから。」そう分かってはいる「が、しかし」なのだ。