コンプレイントゥマッチ、アメフリー

  • あの、一枚

たまあに。ごくごくたまあに頭の裏側から閃き思いだす一枚の写真があります。何とは無しに、ただただぼんやりとしている時などにひょい、と現れる、そんな一枚があります。その一枚とは今から5年前か、はたまた10年前なのか兎に角もういつぐらい前なのか思い出せないほど前にとある雑誌、女性ファッション誌だったのか、はたまた男性ファッション誌だったのか、それとも情報誌だったのかとりあえず雑誌の一頁に記載されていた小さな写真です。その写真は海外のセレブリティ達がどこぞでやれーパーリーだの、パーリーだの、パーリーだの…パーリー三昧な様をノーパーリー島国日本へ「コレ見よガッシ!」にお知らせしてくれる、そんな頁にぺろり、と記載された一枚でした。写真にはドコゾの異国で開催された音楽家達が集うパーリーの一コマが、「リッキー・マーティンに肩を抱かれてキャッ!と頬染めはしゃぐエルトン・ジョン」が写っておりました。


「リッキーに肩を抱かれてしまったの!わたし!今夜は、もう!たーいーへーーん!!」的に大喜びで人生最上の時を噛締め「ああ!神様!どうかこのまま時を止めて!!」と願った通り、その時のエルトンの人生最上の幸福であろう瞬間がぎゅうと閉じ込められた奇跡の一枚でした。もっと分かり易く説明するならば、例えるならば、「おすぎ(またはピーコでも良い、が、わたしがメディアから受ける印象で判断した結果『おすぎ』の方がしっくりくるので此処では『おすぎ』とします!)が好みのタイプの共演者に対し己からチョッカイを出して出して出して、チョッカイを出されたおすぎ好みの共演者がおすぎの要望(抱きしめ返したり、ほっぺにキッスをしたり)に応えた際に、今までの強気なおすぎから一転して初な感じ全開、本気で照れて恥じらってしまう」そんな瞬間が写しだされた一枚なのです。そしてその一枚が、ごくごくたまあにひょい、と我が脳内に甦るのです。しかもエルトン最上の幸福時間が一瞬も色あせることなく鮮明に甦るのです。初見から5年だか10年だか経った今現在もここまで鮮明に甦るのだからおそらく、これから先10年、20年と経っても色あせること無いままなのだろうなあ。もしかしたら今生の別れのキワキワにその一枚を思い出すのかもしれないなあ。と、その一枚が脳内に甦る度にぼんやりと思います。しかしその写真に写しだされたエルトンはなんとも言えないほど幸せそうな顔をしているので、それはそれで良いかもなあ、とも思っております。