同姓同名小説 (新潮文庫)

同姓同名小説 (新潮文庫)

と、いうわけでコチラをぺろんちょ。これは多分、おそらく、ひとりで北海DOへと旅立つ際に空港の売店で購入した一冊です。機内で少しでも有意義な時間を過ごすために、団体客やらに囲まれたったのひとりっぽちの己の心がもうこれ以上折れないようにとの願いを込めて購入した一冊。内容はタイトル通り「有名人と同姓同名が主人公の小説」です。一度頁をめくれば心が折れるどころかビンビンのガッチガチに補強されあ、という間に北海DOへ到着しておりました。面白かったです。同姓同名なだけで本人とはまったく関係無いはず、だのに何故だろう?何故だかそうとも思えず、どの同姓同名主人公にもそこはかとなく「ああ、そういう感じするよね…あの人」感が漂っていて、松尾氏の妄想小説のはずだのに本当にそうなのかな?実は妄想じゃあないんじゃないの?と思わずにはいられない。なかでも「第三話・蚕谷村奇譚・なお美の夢」中の台詞には空で言えるほどの衝撃をうけました。シャルドネだっぺ!