ジャンプアップ!ジャンプアップ!アミーゴ、クモリ!

  • 本人か、はたまた幻か?

未だ寝足りませぬな頭でぼへぼへと歩き、もう僅か、その角を曲がれば我が事務所。ああ、嫌だなあ。また一週間が始まってしまったよ。ううむ。などと終わってしまった休日を嘆き悲しみブチつきながら鉛の足で事務所へと向かう月曜日の朝、ものすんごく松尾スズキ氏に似た男性とすれ違う。それはそれは、ものすんごく似ていた。ちょう、似ていた。似て蝶、だ。もう本人でしょう?そうでしょう?うん、そうだよ!というぐらい似ていた、が、しかし。わたしは間近で生身の松尾スズキ氏と出会ったことが無いので「おお!このお方こそ松尾スズキ氏本人である!」と断言できない。でも、ものすんごく似ていた。魂が、本能が叫んだ「あれ?何処かで見たことあるお方だ!は、松尾スズキ氏だ!」と。


そんな魂も本能も叫んだ「松尾スズキ氏に似て蝶」なお方であった、が、わたしの中の勝手な「松尾スズキ氏像」ではこんな朝っぱらからただの学生街に松尾スズキ氏はおりません!絶賛発売中のブロスで最近太ったと綴っていた松尾氏、だが今わたしの目の前に現れた「松尾氏似て蝶」はまったく太っていない、むしろシュッとしております!だからこのお方は…でもこのヒゲの生え方は…ええ?ううむ?という一瞬の疑念が「松尾氏似蝶」に対して「あの、松尾スズキさんですか?」と問いかける機会を逃したのだ。そしてこの「松尾氏蝶」問題はわたしが見た幻か、はたまた正真正銘の松尾スズキ氏との遭遇であったのか、という煮え切らない疑問を残したままとなった。ううむ。


そして本日いっぱい「あれは本当に松尾スズキ氏であったのだろうか否か」についてぐるぐると悩み続けた。あんな松尾氏、こんな松尾氏がぽこぽこと湧いて出てきて我が脳は松尾スズキ氏でいっぱいになった。最後に「問いかける機会を逃した」なんて綴っておりますが、実際、本人だとしても声なんてかけれないので結論は同じだったと思われます。わたしにそんな勇気と度胸は、無い。それにしたって、本当に、今朝遭遇したお方は「松尾スズキ氏に似て蝶」であった。ご本人さまだったら良いなあ。