中生は全てわたしの腹の中

今回もマック・ドゥのCMがポイズンだったので胸をなでおろす、くもり

  • 手に入れた、

金よう日。若かりし頃のおバイト仲間のユリさんから「今日、お時間あります?」とお誘いメールをいただく。概ね「予定ないっす」の日々を過ごすわたし。二つ返事、いや、四つ返事で「あるあるあるある。ある、YO!」とお返事。そしていつもの時間、いつもの場所でお待ち合わせ。そしていつものようにおティーと洒落込むはず、で、あった、が、金よう日は違った。珍しくユリさんが「今日は、ちょっと一杯お付き合いください」とわたしを玉暖簾の赤提灯的なソコへと誘う。我が人生の最優先事項であるお酒のお誘いに二つ、否!四つ、否!!毛細血管ぶた切るほど激しくヘッドバンキングの後、ダイブを決める勢いで玉暖簾の赤提灯的な和民へ向かった。あまりお酒が得意でないユリさんがお酒に誘ってくれた、それだけでわたしのビールペースは乾杯からロケットダッシュさながらのごぶごぶごぶごぶー。一口でジョッキ3分の2ほど空ける。絶好調。そしてユリさん提供の愉快に素敵なモニョ話とわたし発信の猛烈気色悪い妄想話を肴に順調にお酒をいただく。


お酒はおいしい、会話は弾む、目の前にはカワイ子ちゃん!ということでいつも以上にごぶごぶとお酒を呑み続ける。ユリさんが「あら!大変!アナタ、電車は大丈夫?間に合う?」と言ったその瞬間、本日の我が田舎町方面行き最終列車はぷしゅうと音を立てていた。うむ。が、すんごく楽しく愉快な一夜を過ごしたわたしは「構うものか!電車など無くても帰れるよ!大丈夫だ、任せなさい!!」と良く分からない強気でもってガハハと笑い、ごぶりと最後のビールを呑み干した。それをきっかけに「それでは、今日はこのあたりで。また近いうちに。今度はおティーで!」と再会を約束して今日の会合を終了。


その後、都会と田舎町の中間地点まで連れて行ってくれる電車に乗り込みごとごとと揺られて途中まで帰る、とりあえず。途中駅からはお財布から血が吹き出るほど高額な乗車賃を払ってタクシーで帰るしかない、が、本日は非常に、大変、至極、愉快で素敵なひと時を過ごしたのとお酒の魔法で気分が大きくなっていたので「血よ、流れる出すが良い、好きなだけ、存分に!!ヘイ、タクシー!運びたまえ我が田舎町へ!!」とタクシー乗り場の列に並ぼうとしたその時。我が眼に飛び込んできたのは見覚えのある田舎バス。田舎バスがこのような時間に?はてさて?何故?とひょいと行き先を見ると、なんと!!我が田舎町へと向かう深夜バスであった!!幸運!やった、幸せは此処に!


一も、二もなくゴー!とバスに飛び乗る。幸運なことに席もガラガラ。ウヒョー!と小さく喜び、ドカっと座って料金表を確認するとなんと、なん、なんと!タクシーの4分の1ほどの料金で田舎町まで運んでくれると書いてある。す、素晴らしい!マーベラス!!とふるふると感動とお酒に酔いしれ良い心地でバスに揺られて我が田舎町へと連れて行ってもらう。そしてムリクリとあわあわと終電に駆け込むよりもちょっとズラしてゆったりと深夜バスを利用して帰る、というより一層お酒を楽しむ為の方法を手に入れたのだ。幸運。