コツコツ、と

昨日と打ってかわっての、晴れ

  • しゅっしゅ

昨年の夏頃から、我が田舎町に嫁いできた高校時代からの友人とともに我が城から徒歩15歩にある編み物教室に通っております。編み物教室は月2回(隔週土よう日)10時から15時まで。お昼またぎだのでちょっとした食べ物(主にパン、時たまケーキ、稀にうどん)を持ち込み、机を並べて過ごした高校時代よろしく、お喋り8、作成2の割合で、ウフフ、アハハ、ゲヘヘの合間にせっせこちまちまと制作に励んでおります。


ちっさ、ちっさな作品を(ようやっと)一点作り上げた頃に先生から「来年2月に他のお教室の生徒さん達が作品の販売会をするから、あなた達もたくさん作って販売してみたら?」と言われ、作品を一点作りあげた満足感、高揚感から「イイですね、それ!これくらの作品だったら100点くらい簡単につくれちゃうかも。ゲヘヘ。」「そうだね。これくらいならばけっこうな数を作れるかもね、ウフフ。」と安請け合いしたのはそろそろ衣替え、の頃。「ふむふむ、12月に入ってから作り始めてもこれくらのいの作品だったら2月にも余裕で間に合うわね。本当に100点つくれちゃうかも、そしてがっぽり儲けちゃうかも、ゲヘヘ。」と何処から湧き出てきたのかよく分からない自信でもって悠長に構え、目先の欲望ばかり満たす日々を過ごす。


そして当初予定した12月に入ってからも「どうせ何処に行くわけじゃなし、家で過ごすのだからお正月休みにテレビでも観ながら作ればいいわ〜」などと持ち前の怠惰さを存分に発揮し、ここでも先延ばしにする。そしてひゃっ、とやって来てぱっ、と過ぎていったお正月休み。その間、頭の裏側の下の下のずっと下から「そろそろ作り始めないと100点出来ないよ〜!」との小さな声を耳にしながらもまったく関係ない作品にとりかかり、熱中し、仕上げる。「あーあー、それじゃあないよお〜。今作らなければいけないのは〜」との声も聞こえてきたけれども、無視。


そして、今、1月25日。作品販売会は2月7、8日。もろもろの準備(値札付けとかとか)がある為、作品の提出は1月26日。「100点くらい余裕、ゲヘヘ」発言したわたしの今現在完成作品数は9つ。予定数の一割をきってます。ああ。ううむ。顎が外れるほどの大口を叩きました、わたし。ああ。ううむ。「あんた、100点作るっていってたけれど、ちゃんと出来あがっているんでしょうね?!提出は26日よ?出来て無いなんて言わせないわよ、ああん?!!」との編み物の先生であるところの我が母からの無言の圧力にぺしゃんこになる5秒前、金よう日から昼夜問わず作品を作り続けすっかりぱっそぱそのしおしお状態でもって、「100点余裕!」発言したあの時の己への呪いやら怠惰な日々を過ごし続けた後悔やらなにやらのもろもろの思いを目一杯込めて、一目一目を編み込んでおります、ナウ。もう、目がしょぼしょぼ、肩はガチガチ、尾骶骨はじんじん、指はつっております。ああ。ううむ。