朝、雨がふっていたはずだのに何この暑さ はれあつい

  • 性的な

この春、我が事務所配属となった新人ちゃんはとっても良い子。わたしの中の「これでもか!いやまだまだ足りぬもっとだ、もっと偏見を!」というほどそりゃあゴッテゴテの、文字通り偏った見方でコーティングした「今時の若者像」をガゴンっと簡単に打ち砕いただけではなく「スカッとさわやか今時の若者像!」へと見事塗り替えてくれるほどちょう、良い子。一生懸命で前向き。何よりもいつも笑顔を絶やさないのだ。笑顔を絶やさないって、そいうのってなかなか出来ることじゃない、と思うの、わたし。でもね、マシュウ。新人ちゃんは本当にどんなに嫌なことがあってもいっつもとびっきりの笑顔で「はい!」ってするの。わたし新人ちゃんのその笑顔に出会うたびに、胸のなかがキューっとなってとっても温かい気持ちになれるの!笑顔一つで他人を温かくさせるってとっても素敵なことだと思うの、わたし!ね、マシュウもそう思うでしょう!と我が心の中のマシュウに抱きつき、くるくる回りたくなるほど新人ちゃんの笑顔は本当に素晴らしいのである。外面もモチのローンでふくふくマシマロのようなキャワイ子ちゃんで、内面も申し分無し!というなんとも良くできたお嬢さんなのだ。そんな新人ちゃんと時間を重ねれば重ねるほど良いところばかりが目に付き、新人ちゃんの好感度は上昇していく。いきつく先は「もう止められない!この気持ち…これって?もしや?新人ちゃんに恋しちゃった、マジで?!」状態であろう。そうなるのももはや時間の問題。と、いうか時はすでに、きた!ラヴ・新人ちゃん!ヤーッ!


そんな新人ちゃんの魅力に「ズキュン★YARARETA、ゾッコン!」と落ちたのが我がときめき仲間であるところの職場の同僚である派遣ちゃんなのだ。彼女もまたわたし同様「あは〜ん!新人ちゃんきゃわゆいよぉ〜☆あは〜ん!」と気持ち悪さダダ漏らしているのだ。Oh…。そんな派遣ちゃんから「この間ぁ〜、本社でぇ〜新人ちゃんを見かけて、っていうかぁ〜後ろ姿だったんだけどぉ〜あ、あの体つきは新人ちゃん!絶対にそう!ってとっさに脳が判断して声掛けたらやっぱり新人ちゃんだったのぉ〜キャハッ!で、わたしの社用にさんざん付き合わせてぇ〜一緒に帰っちゃったんだぁ〜」との報告を受けた。体つきって…。アイツ…あの変態、絶対に邪な、性的な意味を含めた目で新人ちゃんを見てる。分かる。わたしには、分かる。理由は言いたくないけれど、分かるのだ。