春の日、クマ子

おっ、まーえーならーでっ、きーるさぁートムー、どんよりくもり後あめ。

  • 一日

今月中ごろ、別事務所のお仕事が無事に終了。と、いうわけで先週いっぱいかけてわちゃわちゃと別事務所のお引越し業務。作成した書類やらナニヤラを仕分けし、必要なものを荷造りして然るべき場所へ送る。そうでないものはちまちまとシュレッダー。どちらかというと整理整頓業務に長けていないわたしには地獄のような作業。


取り掛かりこそ「あら、これは必要ね。ふむ。そしてこれは、…ううむ…保留と。うむ?これは、もう、不必要!」などといちいちブチクチ申しながら手に取り、一通り目を通し、丁寧に仕分けていたが、仕分けても仕分けても減らぬ未仕分けの紙の山、迫り来る出荷の時、切れる集中力、結果「もうダメだムキーっ!」となり、勢い任せにグレーゾーンと思しき書類たちもすべてシュレッダー行き。オオウ、ノウ。


で、先週末。別事務所分の書類が到着。どちらかというと整理整頓云々なわたしは常駐事務所にも「フンハッ、何年前の書類よ?!」と言いたくなるほど変色した書類をわんさかと保管否、溜め込んでいる。現在の常駐事務所に配属されて今年で5年目。しっかりと、真面目に、業務に取り組んだ結果、溜め込まれた4年分の書類たちのおかげでこれ以上新しい書類を置くスペースが無い。もうどこにもスペースは無いのだ。ああ、ううむ。とりあえずの処置として、邪魔になるであろう場所に届いた荷物を積み上げ「とりあえず、だから。これはとりあえずの処置ですから!」と事務所員たちに聞こえるよう大きな声で繰り返しブチつき、逃げるように帰宅。


と、いうわけで本日。「とりあえず」とブチリ続けて早云日。「とりあえず」はさすがにもうこれ以上は通用しないし、立派な社会人なのだから!と、ようやっと己に鞭打ち、重い腰をあげて溜めに溜め込んだ書類の仕分け作業に勤しむ。ドツォーンとそびえたつ保管書類否、溜め込んだ書類のダンボールタワー群を見上げため息を一つ否、二つ、三つ四つ。ああ、ううむ。やれやれ。と、ため息つき続けたところで書類は勝手に消えはしないので覚悟をきめてダンボールタワーの解体からはじめる。


解体された後に出来た書類の地層をザックザクと掘り下げるにつれ、己が溜め込んだ以外の書類も次から次へ、ドヤドヤと顔をだす。「昭和」と記された書類まで発掘された。一体どれだけの年月を閉じ込めているのだろうか、このタワー群は…オオウ。「昭和」の地層が発見されたことから、歴代の事務員さんたちも「整理整頓云々」な性質で「とりあえず」が得意だったのであろうか、ううむ。などと未だ解体されぬタワー群を見上げ勝手なことをブチつきつつ、その恐ろしさに身震いし、新しくやって来た書類のスペース分だけをとりあえず整理し、とりあえずそこに収めた。そう、とりあえず、だ。