サンセット、クマ子

ハレなんだぜ、ハレなんだぜ、ハレなんだ、ぜ!

  • 一日

日よう日はふらり、と月島へ行き、たまたま入ったお店でものすんごく美味しい「もんじゃ」を食べた。このお店はどうやら有名店らしく店内には市川エイビーゾウをはじめ、有名人のサインがぎちぎちと貼り付けてあった。(何故かエイビーゾウのサインだけ額入りだった。)そのサイン群の中には菅井きんさん(!)と八千草薫さん(!)のサインまであった。「大女優、もんじゃを食す!!おお!」などと大女優二人がじゅうじゅうと焼きながら、ウフフ、オホホと上品にもんじゃを食す様を思い描きながら、豪快にじゅうじゅうと焼いて、ごぶんごぶんとビールを空けながら月島・もんじゃを食す。お日さんの高いうちから粉モノ、ソース、じゅうじゅう、ビール、おいしい、と大好き!ばかりをぎゅうとつめ込みすっかり満腹、満足ぷくぷくになる。ぷくぷくは幸せ。


すっかりぷくぷくになったわたしは「海が…、海が見たいの。」とヒロイン気取りの台詞をぶちりながら豊洲方面へ向い、海面に浮かぶ海月の数を数えたり、遠くに見えるレインボーなアレとか球体のアレとかにいちいちキャッキャッする。海はいい。海は素敵だ、そして広くて大きい、だけではなく月は昇るし、日も沈むのだ!マーベラス!などと山に囲まれた地で生活を営むわたしは常日頃、隙あらば「海」を渇望しているので「今だ、チャンス!」とばかりに存分に「海」を堪能し、またもやぷくぷくに。いい、実にいいぷくぷく加減だ!そして!さらに!なんと素敵な事に!豊洲にはこれまたわたし大好き!ショッピングモールまであるのだ!おお!おお!なんということだ!おお!と歓喜の鼻息をバフバフー、ともらしながらお財布に優しい素敵なコートやら、スタイリッシュなカップやら、小さくてかわいらしいぐい飲みやらやらをぎゅうと買い上げ、実に有意義で、ぷくぷくな日よう日を過ごす。


そして今日。そんな過ぎてしまった「有意義ぷくぷくの日よう日」にゆらゆらと浮かんでばかりいたなら、ば、月よう日が終わっていた。