アイラブロックンロール!

今日もくもり、むしむし

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彼がこの世界において『不在』という立場になってからとくに、各メディアでの追悼特集などによって今まで以上に広く、多くの人々に彼の音楽、メッセージ、サイコーカッコEパフォーマンスが知られるところとなり、さらには彼の『不在』をキッカケに彼の音楽、彼の言葉、彼自身に、心を、胸を、説明つかないナニかを振るわされた人も多いのではないだろうか。そしてそれは彼の『不在』という悲しい出来事から生まれたとても素晴らしく素敵な事ではないか、と思う。

どうしようも無いが彼はもうこの世界では『不在』なのだ。そういう風に世界は決まってしまったのだ。それはとても悲しい事で、ぽっかりと、暗く、大きな穴が空いてしまったようだ。そしてその穴を埋めるのは、果てしなく時間のかかる、酷く辛い作業だ。でもそうやってずっと穴を覗き込みながら彼の『不在』を嘆き悲しむだけではいけない。そんな事を彼は決して望まない、と思う。彼の『不在』からはじまる事だってある、彼が『不在』になったからこそはじまる素敵な事だってきっともっとあるはずだ。そう思って、もっとたくさん、今まで以上にもっともっとたくさん世界中の音を楽しみ、音から感じる小さな振るえも見過ごさずにきちんと前へ進んでいきたい。彼自身は『不在』だけれども彼が発信した振動は今もまだ振るえ続けている、し、これから先も止む事はなく振るえ続けるのだから、さ!そしてそれは音楽という枠を越えてもっと大きな振動となっていくのだから、さ!

だからベイビー!雨はまだ降り止まないけれど、約束通りこれからも、夢を見続けさせておくれよ!