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『本日の最高気温は30℃です!』ってそれは、もう、夏。夏、だ。まだ五月だけれども真夏、だ。晴れ。

  • ぐりーん、

昨年四月を最後に刈り上げスタイルを卒業したマイヘアー。「んぼっふ!」とのサイドからの膨らみ攻撃に挫けそうに、負けそうになる度、毎度お馴染み素敵スタイリスト・ウメザワさんの素晴らしきカット技術でもってやっと!どうにか!顎ラインの長さまでちみちみと伸ばすことができた。おお!約6年ぶりのボブヘアー。むふん。


マイヘアーの伸びてゆく感を味わうにつけ「容姿見てくれ云々は別にして、オナゴに生まれたからにはそれなりに可愛らしくなりたいじゃあないか。さあ、ぐんぐん伸びたまえ!そしてもっと女性的魅力を溢れさせるが良い!ガハハ!」などとよく分からないことをぶちくち呟いたり、心の奥底の底で眠る女性的なナニかをちろんと刺激されちょっとお高いシャンプーやトリートメントを購入、使用してみたり、洗髪後の自然乾燥を止めてみたり、櫛で御髪をとかしてみたり、なんだか素敵に香るヘアオイルをぎゅうぎゅうと揉み込んでみたり、と野蛮ショート時代(洗いっぱなしの櫛いらず寝癖そのまま)とは対照的な女性的生活をうっとりと楽しむ。そんな日々が新鮮で、楽しすぎて「うむ。素敵。わたしもやはり女だったのね。」などとニタらしく気持ち悪い笑みを浮かべたりもした。むふむふん。


そんな風に大事に大事に手塩にかけて伸ばし育ててきた箱入りマイヘアー。お嫁に(短くカット)などやるものか!と鼻息ぶふーと荒くせっせこヘアケアーに励んでおりました、が、しかし。が、しかし!である。マイヘアーのサイドは「んぼっふ!」と膨らむだけではなかったのだ。技術と日々の努力で抑えられていた「んぼっふ!」と膨らむ力を今度は毛先にむけたのだ。「ぐりーん!」と。もうなんだかひどく鋭角に「ぐりーん!」ってなっている。重力に逆らい、反発した毛先である。無駄な反骨精神。無駄にトンガッている。ああ。もう。


「(『ガッシャーン!』ガラス割れる)けっ!また金かよ!金、金、金、金!アンタはいつも金ばかりだ!」「サイドちゃん!お父様にむかってなんて事を…ああ!!(サイドに突き飛ばされる)」「うっせぇんだよ!アタイは金なんていらないんだ…金なんて…。アタイは…本当は…アタイはっ!!(ダッと走り出すサイド)」と大映ドラマ風情の手に負えない困ったちゃんなのだ。困った。すぎうらみゆき、にも、いとうかずえ、にも、おおさわいつみ、にだって負けない困ったぶりである。勿論、やすながあい、にだって負けてはいない。祈りっこ!


そんな困ったサイドの毛先を見るにつけ「ああ、そういえば。伸ばすとクセが出てきてこういう風になるのが嫌だったのだ。ああ、確か6年前もこれが嫌で嫌で嫌でウギーっとなってロングヘアーへの道を断念したのだ。うむ。確かそうであった。ああ、いっそ短く!!」と折角伸ばしたこの御髪をバスっ、と短く切ってしまいたい衝動にも駆られている。ううむ。はてさて箱入りマイヘアーは今年の夏にお嫁に行ってしまうのであろう、か。カミノミゾシル、?ううむ。