”歩道におくな”

あたたか晴れ

  • 春のせい

首元がきゅうと締まるなあ。ぐべーとなるなあ。このテーシャッツこんなに襟元が詰まっていたかしらん?などと首まわりに違和感をおぼえるも「それはきっと気のせい、だろう!」と気づかぬふりして、違和感すらも無かった事にして過ごした午前中。


そして待ってましたのお昼。むぐぐぐとがっつき頬張りごくん、が常だか本日は頬張ったは良いが何やらうまく喉元を通過しない。ノーごくん。あれあれ。また違和感?デジャブ?喉元違和感、ついぞ前にもあったよなあ。なんだろう?とシャツのボタンを一つ外してみる、も、やっぱりぐべーと詰まる感じがする。


おかしいなあ?おかしいなあ?と今度はシャツの下に来ているテーシャッツの首をびょーんと引っ張ってみたならば、なんとそこには「M」と印たタグが「どうも!」と顔を出した。ああ。えむ…えむ、ね。ううむ。ついに、いよいよ、此処まで来てしまった、か。ううむ。


先日はぼこり穴のあいた靴下を履いていたよね。そして今日はテーシャッツが前後ろ逆ですか。そうですか。ううむ。とため息吐き出し、己のトン・マヌケ加減にほとほと呆れながらぼっこり靴下同様、薄暗いロッカールームでテーシャッツをしかるべき向きに着替えた。


そして着替えながら「はっ!もしやこれは悪戯春の精の仕業ね!!ついにやって来たのね、春が!まったくお茶目な精だぜ、春のやつ!ヤラレタ!タハー!!」などとぶちくち言いながらすべて「春の精」の仕業にしたのだ。ああ。もう。


皆さまもどうぞ春の精の悪戯にご注意あれ!チャオ!