無かったこと…に…

最近の我がアイポディさんの働きぶりといったら、もう、晴れ。

本日は我がグループの忘年会。グループ長が共通である、という事もあり派遣ちゃんチームと合同開催。大勢で肉をシャブったり蟹をシャブったりビールをアワアワと呑んだり食べ放題、飲み放題愉快な一時を過ごす。今回の幹事は派遣ちゃん。派遣ちゃんは「最後の晩餐に食べたいものは?」との問いに迷わず「にく!」と元気満々答えるだけに食べ放題の肉を次から次へと平らげてゆく。しゃ〜ぶしゃ〜ぶ、と、しゃぶる筈の鍋にひょいひょい肉を投入するので我が卓の鍋は、なんか、もう、地獄鍋風。しゃぶなのに肉煮え気味。アク出過ぎ。が、構わず肉ばかりに食らい付く派遣ちゃん。肉を頬張り満面の笑み。嬉しそう。派遣ちゃんが嬉しいなら地獄鍋風でも良いか、そんな事をぼんやり思いながらわたしはビールばかりをごぶごぶ流しこむ。飲み放題瓶ビールを常に2本キープ、手酌で流し込み続ける。そんな我が卓は派遣ちゃんの頑張りがきいて一番肉皿を空けた。派遣ちゃんは二時間半の食べ放題しゃぶしゃぶをスタートのペースを崩さぬままに見事完食した。フルマラソンさながらに。

本日もいつも通り時間に追われながら朝の儀式を済ませ都会へ働きに行く。いつも通りの田舎電車に乗り、いつも通り端っこの席に座り、いつも通りうつらうつらしながら素敵な夢列車で都会へと働きに行くわけなのです、が、んがぁ!今朝は座りの位置が芳しくなく素敵な夢列車には乗車出来ず。あちらへもぞもぞ、こちらへもぞもぞと姿勢を変え変え落ち着かない。さらには、隣にお座りになったご婦人がぐへーとこちらに身をまかせぐがぐがとわたしが乗りそびれた夢列車へぐがっと容易く乗車してしまう。ああ。ううむ。ぎゅうと目をつむって幾度と無く夢列車への乗車を試みるも座りの落ち着かなさ、ご婦人からの圧に邪魔をされどうにもこうにも、にっちもさっちも。そんなふうにもぞもぞ、ごそごそしているうちに、ああ、もう直ぐ(乗り込んだ急行電車から各駅電車への)乗り換え駅。しょうがない、今日はこのま…ま…ああ…あら…アイポディさん今日もなかなかいい選…きょ…く…してくださるののの、の…の…ね…、…。…。…ぐがっ!と目が覚め、車窓から見える案内板に記された駅名は乗り換えるはずの駅をとおに過ぎた駅名が。無論、己が下車すべき駅までもとおに過ぎていた。ああ。ううむ。普段見せない俊敏さでもってビャッと鞄を抱え駆け降り下車。ああ。ううむ。と溜息一つもらすか漏らさないうちに、職場最寄り駅方面の電車がホームに滑り込んできた。おお!なんと幸運なことだ!と喜びつかの間。滑り込んできた電車は急行電車。わたしの乗りたいのは各駅電車。ああ!なんとひどい神の戯れか!!と嘆きつつ横目でチラ見た案内板には次の各駅電車は約5分後到着の表示。「そう言えばこの線は上下線のタイミング良い→ここで5分待つくらいなら、ば、この電車に乗って本来乗り換える駅まで戻る→駅到着、タイミング良く上下線がホームに揃ってる→そこで本来乗るべき方面の各駅電車に乗る→若干の遅れで駅到着→ぎりぎりセーフで事務所到着→わーい、やったね」という計算式を我が脳が算出し、各器官へ伝達した。結果、乗り換え駅に到着した瞬間、まさに反対側ホームには乗るべき各駅電車が扉を開けて停車をしていた。が、こちらの電車が停車する直前にぷしゅううううと音を立てて扉を閉め、ビャーと動き出してしまった。そして2本の急行電車を見送った後、やってきた各駅電車に乗り込み己が降りるべき駅にやっと辿り着いたのだ。ああ。ううむ。だいたい"タイミング良く上下線がホームに揃って"いたとしても乗り換えられる可能性なんて無きに等しい、だのに、ねえ。ちょっと考えれば分かりそうな事だのに、よりによって。と、いうか、何故そちらを択んだのだろうか。しかも自信満々に「よっしゃ、ゴー!!」と。残念。非常に、残念だ。そして2本の電車を待っている間に”5分後到着の各駅電車”が反対側ホームに到着したことは無かったことにした。うん、無かったことに、ね。したね。うん。