うすぐもり。

報われない恋をする夢だった。拾った栗をいがいがごと焚き火にほうりこんでぱちぱちさせて、ほくほくになった中身を食べたり、虹色の毛を持つサルを動物園に見に行ったり、あつあつのまんじゅうを食べたり、とても楽しく、それなりに何らかの情を通い合わせた日々を過ごしていたのに、報われない恋だった。恋のお相手は許嫁もいるどこぞの身分高き殿方。その殿方の許嫁が婚姻を交わす前に、その殿方の人柄を調査するために派遣された調査員が自分の役どころだった。その殿方とのくだんのような楽しい日々をレポートにまとめ、あーじゃーこーじゃーと許嫁に一生懸命説明するのだけど、もやもやしていて上手く喋れなくて何度も何度も同じこと言ったりして、やっとこ調査結果を言い終えると、ありがとう。本当に助かったわ。ただ、もう二度と千葉(県)には来ないでね。とあなたの気持ち全てお見通しよ、という笑顔で許嫁に言われたところで目が覚めた。目が覚めたとき何とも言えないしくしく感だった。むう。
文章にするとひどくアレな展開、べたべたー。でもまあ、夢とはそんなもんだな。