バカなりの精一杯。

ものすんごい勢いで雨が降る夜

  • 「バカ!」と呼ばれて

本日は素敵な年休を取得して編み物の先生であるところの母引率の元、編み物仲間であるところの高校時代の友人と火曜日の生徒さんの総勢4名でビーズが通った糸をせっせこ編み素敵なアクセサリーを作る講習会へ参加。そして娘であり生徒であるところのわたしは講習技術を取得というよりもむしろ運転手要因としての強制参加。ううむ。簡単な説明を受けて2時間の講習会スタート。母は、まあ、編み物教室をひらいているぐらいだので冒頭の説明だけでつったかつったかと作品を仕上げてゆく。火曜日の生徒さんも母教室の講師資格取得コースに通っているだけあってこれまたつつーと作品を仕上げてゆく。問題は土曜日教室の生徒である友人とわたし、だ。土曜日教室に通うようになって早一年。その間お喋り8、作品制作2のわたしたちは冒頭の説明だけではチンとプンとカン。しかもいつもの癖で手を動かす以上に「ああ、この糸はどうなってるんだ。」「左手がつる」「糸、糸、この糸違う」「ビーズが、ビーズが、ビーズがあああ…」とお口の方がぴちぴちと忙しい。そんな二人は講習会開始早々落ちこぼれる。テキスト通りに編み進めてもどういうわけだか途中からオリジナルデザインになってしまう。何故、か。謎。不思議。そんな風に編んではこわし、編んではこわしを繰り返す落ちこぼれ二人を見るに見かねたのか、他の参加者の手前己の教室の恥だ!と思ったからなのかは分らないが我らの先生であるところの母自ら、今回の講習会講師でも無いのに指導に回る。しかも講習会前に「講習会中はあなたの先生なのだから母と娘という関係では無いのよ。そこのところ胆に銘じなさいね」と自ら念をおしたのにも関わらず「まったく、アンタは。どうしてそう!バカ、違うでしょう!もう!ああ!ちょ、もう、かして!」と母親全開の指導。生徒に「バカ!」という先生はきっといない。そんな風に先生であるところの母に「バカ!」と言われながらもどうにかこうにか素敵なアクセサリーを作り上げたのであった。大事な年休を使用して運転手までした生徒に向かって「バカ!」って。