落とし主(2007年撮影)

はれ/暖か/いいね/気分が/

今日の占いカウトダーウン!でわが星牡羊座(のムウ)が堂々の1位。やったー。今日はいい事あるぞ。と寝起きのぼんやりした頭でもってニタニタしながら朝の儀式をのろのろ済ませ、さあさあ残るはお召しかえのみ〜。うふふ。今日は何を召しませランララン。と占いの結果に気を良くしたせいなのか春のせいなのか、それとももって生まれた性なのか、タラリータラリーご陽気に鼻歌交じりにお召しかえへと向う。朝から非常にアレな感じ。フワッフワッ、だ。そんなフワッフワッご陽気娘をつかまえて、ねえ、ちょっとコレ何!コレ!と娘の足元、絨緞を指ししめす母。えー?なによう〜な〜になになあ〜に、と節つきで暢気ご陽気に返答する娘に若干イラッ、としたのか、いいからちょっと!アンタ!足…イヤだ!ちょっともう!と言葉荒く娘の足元に蹲る母、そして娘の足をベチっ、と叩き、ちょっとアンタ!これ、犬さんのおウンさんじゃない!イヤだ、アンタ、足、あらあらあらっ!もうーっ!と一気に捲くし立てぎぃやぎぃや言いながら雑巾やらなにやらを取りに向う母。未だ現状把握できぬ暢気な娘は、ええ?なに?えー?ともごもごしながら足元を見渡すと、娘の歩いた後には其処にあるべきではない模様が点点と…。ほぅ?なんでしょう?とまだまだ暢気な娘は足元に点点と付いた模様に顔を近づけよくよく見てみる、と、クッサッ!なに、コレ!クサっ!と吐き捨て慌てて自分の足の裏を見てみるとそこには、左足踵の部分にあるべきではないモノがべったりと。そう、べったりとあったのだ。犬さんのおウンさんが、べったりと。びーっ、だか、ぎーっ、だかおおよそ人間らしからぬ機械音を漏らしながら片足ケンケンで洗面台へむかう娘。犬さんの落し物をきれいに洗い流しながら、星占い…一位だった時点で、その運全て使い果たした…きっと、そう。などとぼんやり思い、つい数分前までのご陽気さからは予想できぬ落ち込みっぷりを見せる娘であった。バババブバビバベブー。